リゾットとピラフの境界
先日来、職場の後輩のK君にリゾットを教えてもらう。「超簡単ですよ。」
そして最初に作ったとき予想外の出来だったので、美味くできたメールで報告しておいた。
翌日K君に会って一点だけ、リゾットの出来上がりの水分量について確認。
「リゾットは基本、汁はないです」との返事。
じゃあ、べちゃっとしてるけど流石に汁はなかったので、自分のリゾットのイメージはどうやら遠からずだったようだ。
「『クリームリゾット』はクリアできましたねぇ、じゃあ次のステップ進みましょか。」
「そうやな・・・・・。え、クリームリゾット?何それ?」
「え?って、もしかして生クリーム入れなかったんですか?」
「あぁそういや入れるんやったっけ?」
「・・・・・・・・」
実は、このメニューをクリアすれば次のステップ「アスパラソース編」にチャレンジできる予定だったのだ。そうは言われても間違いなく美味かったんやけどなあ。完璧じゃなかったので、次のステージは一先ずおあずけに。
まあ普通に生クリームを入れてさえいれば、作ってる最中にリゾットとピラフの境界線とか、出来上がりの水分量を気にしたりすることはなかったかも。
何しろ「おいおい、これ以上炒めてたらもしかしてピラフになってまうんじゃ?」という疑問がよぎる辺りが自分の炒め加減だったので。
ところでこのリゾットの味の決め手は間違いなく大葉。こいつのおかげで、たとえピラフかリゾットかよくわからないシロモノでもスローフードへ脱却できた実感が味わえる。ただ、メニューのレパートリーの少ない自分には、大葉を使った別のメニューが今のところこれといってないので、やはりリゾットに研鑚して残りの大葉も使い切ることになりそうだ。
K君は元シェフだけあって、自炊をめんどくさがる初心者にも出来るメニューを的確に選んでくれたもんだ。メニュー名でいえば「きのことベーコンのクリームリゾット」とかになるだろうか。
メモとしては、ベーコンはやはり焦がした方が美味い。あと今度はバラじゃなくてアドバイス通り、ブロックベーコンを使ってみよう。(実はブロックベーコンは最初に用意していたが、早々にあれこれに入れて使ってしまったのだ。)
きのこには、しめじでもエリンギでもいいんだろうが、とりあえず常にマイタケを使用。アドリブとして、数年前の引き出物のワインを最近発見したのでそれでマイタケを炒めてみた。
そのことをK君に言うと「それは正しい判断です。」と一応お褒めいただくも、そのワインが白ワインではもちろんなく、どうやらロゼだったことを告白したら「・・・・・それは微妙。」だそうだ。
しかし味は美味かったので、まぁ失敗ではなかったことだけは確かだと思う。以下、材料のメモ。
「きのことベーコンのクリームリゾット」
きのこ(マイタケ)、ベーコン(ブロックベーコンが望ましい)、大葉、ご飯(やや固めに炊いたもの)、生クリーム、バター、塩、胡椒、コンソメスープ、パルメザンチーズ